森田療法 (講談社現代新書) 岩井 寛 4
簡単に2週間空いてしまいます。
生の欲望
人間が生きる為の欲望。フロイトでは人間のエネルギーと不安の根源を「性」に特化して求めていたのに対して、森田療法の考え方では生存の為の欲求といった意味で語られています。
これにはふたつの方向性があるとされ、ひとつは自分の命を守りたい、安全に生きたい欲望、楽したい、怠けたいっていうこちらに含まれる?のかも知れません。もうひとつは、人間に特有のもので、人としてより高まりたい、よりよく生きたいという欲望です。
ひとつめの生存本能にまつわる部分はわかり易いと思います。僕が普段忘れがちだと思ったのがふたつめの、よりよく生きたいという欲望。森田療法ではこちらを非常に重視します。僕にも確かにあるんですよ。よく考えたら。ただほぼ毎回楽したいという欲望に負けていますが。楽したい欲望をそのままに(なくしてからではなく)、高まりたい欲望にフォーカスしてそれにそった行動を取っていく、というのが森田療法の骨子になります。
「あるがまま」に関しては次回に。