生きるという事 村瀬明道尼
村瀬明道尼という臨済宗の尼僧の説法です。
YouTubeやTEDなど動画で自己啓発的な内容が無料で見られるいい時代になりました。この動画はYouTubeからおすすめされて見たのがきっかけですが、その後繰り返し見ています。
生きるということは逆らわないことだとおっしゃいます。お腹が空いたら夜中でも食べる、汗かいたらお風呂に入る、など。この年齢の僧侶の方にお腹が空いても我慢しろ、ではなく「お腹が空いたら夜中でも食べろ」と言われるのは新鮮に感じました。
生まれてきた時はひとり、死ぬときも––だから誰に遠慮することもないと。若い時には「先」がある想定ですのでいったん遠慮しておいて将来回収しよう、という発想もできるのでしょうが、ある程度の年齢になったり病を得たりすればこのまま自分を後回しにし続けることはやっていられないとの考えは当然わくでしょう。
ただ自分を出すにしても普段から練習していないとたとえ明日までの命となったところで、結果これまでの習慣のままいくのではないのかなと痛感しています。
村瀬明道尼は30代の頃に交通事故で右手右足が不自由になられたようです。この動画でも言われていますが常に痛みがあるようです。そんな体を抱えて長年生きてこられたのですから口調には厳しさもあります。またシニカルにも聞こえます。ただこのお話を聞くと不思議と気持ちが軽くなります。