森田療法 (講談社現代新書) 岩井 寛 3
この「森田療法」の本に書かれていた中で、僕なりに思うキーワードをいくつか挙げたいと思います。
- あるがまま
- 完全欲へのとらわれ
- ヒポコンドリー性基調
- 生の欲望
「あるがまま」に関しては森田療法の核になる言葉ですので最後に説明します。
完全欲へのとらわれ
対人恐怖症などの神経症(重度、軽度はともかく)に陥る人の特徴として、現実とかけ離れた極端に高い理想像を自分の中に設定し、それにこだわる「完全欲へのとらわれ」が多くみられるとのことです。この内容は表現を変えて繰り返し書かれています。
「自分は常に健康でいなければならない」「常に若くなければならない」「だれとでもいつでも気さくに話せなければならない」…例えばこういった極端な設定を自分に課す為、仮に少しでも誰かと気まずくなるなどすると一気に自己評価が下がり落ち込んでしまうのです。これには僕も非常に覚えがあり、普段自分の思考回路を気づかされるきっかけになりました。
ヒポコンドリー性基調
これは森田療法独自の用語なのか、聞きなれない言葉だと思います。
これはひとことで言うと、自分の健康、命などに対して人一倍心配するタイプの人といった意味です。これも僕に当てはまってます。以下本文を引用してみます。
「ヒポコンドリー性基調」は、「生の欲望」とともに、神経質(症)を形成するのになくてはならない要因である。このことをもう少し突っ込んで考えてみると、 人間は生まれながらにして、より健康でありたいし、よりよい人生を過ごしたいのである。したがって、その反対に、不健康であったり、自分がみじめな状態になるのを非常に恐れる。つまり、神経質者は、生まれつきこのような心配が強い人といえる。
元々僕はこういった傾向があるのは自覚していて、年を重ねるごとに軽減していくかと思っていたんですが、実際には年を経るごとにこういった不安は強くなっている気がします。
内容細切れになりますが残りのキーワードに関してはまた次回に書きます。