今日だけ生きる為のブログ

30代後半、フリーター、彼女いない歴=年齢 つまりはそういうことです すべての葛藤を抱えた30代に捧げる

森田療法 (講談社現代新書) 岩井 寛 2

 

森田療法 (講談社現代新書)

森田療法 (講談社現代新書)

 

 今日も喫茶店で読み進めてきました。

 

この本は、まえがきとあとがきだけでも読む価値があります。買うのを迷ったら、まずまえがき、あとがきを読んでみてください。この本制作時の壮絶な状況が書かれていて、それを知るだけでも大変勇気づけられるのではと思います。

 

この本は筆者の岩井寛さんが末期の転移ガンを患い、両目が見えず、片耳が聞こえず、下半身が動かない中で病床で口述筆記で書かれた本です。よくこれだけ充実した内容の本を体調が悪い中、口述筆記で書けるものだと心底感嘆します。書かれた内容が素晴らしいという以上に、病床でこの本が作られたという事実そのものから勇気をもらえる本です。岩井さんは原稿を完成させた後、本の出版を見ることなく亡くなられています。

 

森田療法」という日本で開発された、カウンセリング技法、というか、神経症の治療法を、具体例をふんだんに交えながら概説した本です。新書ということで、森田療法について不足なく解説しつつも専門的になりすぎず、実際の治療例も多く紹介され読みやすく構成されています。

 

森田療法は(取り入れている)病院で受けられ、外来及び入院による治療があるようです。日常生活で感じる苦しさ、人付き合いでのストレスといった身近な悩みの解消にも効果的な治療なのではと思います。ただ僕は実際に治療を受けたわけではないので本を読んだ感想ではありますが。

 

ですが別に本気で森田療法の治療を受けようというつもりでなくても、この本には森田療法の解説を通して、考え方のヒントや、自分の問題をどう捉えたらよいかの解説が山のように載っていますので、何かの行き詰まりを感じている人、悩んでいる人には手に取ってほしいです。

 

今日も時間がかなりかかってしまったので続きはまた書きます。